麻雀におけるフリテン(振聴・振り聴)とは?初心者にもわかりやすく紹介
麻雀をやっていると「フリテン(振聴・振り聴)」という言葉を聞くことがありますが、このフリテンは特定の状況下で上がれなくなってしまっている状態を指します。
麻雀初心者のプレイヤーだと、このフリテンの意味がわからず戸惑ってしまうこともあるのではないでしょうか。
今回の記事では、麻雀に登場するフリテンについて解説します。
フリテンの意味がわからない方や、フリテンの解消法・回避方法を知りたい方はもちろん、初心者であまり麻雀に詳しくない!という方にもわかりやすく紹介しております。
麻雀のフリテンのことを学びたい!という方は、ぜひ一度読んでみてください。
本記事は、以下のような内容でお届けします。
- 麻雀におけるフリテンとは?
- フリテンになる原因とその対処法
- フリテンに気づかないままゲームを進行するとどうなるのか
麻雀におけるフリテンとは?
麻雀におけるフリテンについて、大まかにいえば「ロンができないテンパイ(あと1牌で上がれる状態)」を表します。
フリテンはさまざまな原因で起きてしまいますが、フリテンになってしまう条件や解消法について、フリテンになってしまった状態で上がり宣言をするとどうなってしまうのかについては後述します。
ポイントとして、フリテンになってしまったら「上がれない」のではなく、「ロンが宣言できない」という認識を持つことが大切です。
ツモでは上がれるので、フリテンでもツモなら宣言してもよい、というのは覚えておきましょう。
とはいえ、麻雀においてはこのフリテンにならないように立ち回るのは非常に大切ですので、意識しておくのがおすすめです。
フリテンになる条件3つと解消法を紹介
フリテンになる3つの条件と、それに対する解消法を見ていきましょう。
- ・上がり牌を自分で捨ててしまっている
- ・リーチの後上がり牌を見落としている
- ・同順でのロンができない状態
上記の3つがフリテンになってしまっている状態です。
解消法ももちろん存在しますが、なかには解消できないフリテンも存在しますので、そちらに関しても解説します。
条件を覚えておけば自分でフリテンになってしまう可能性を下げることが可能なので、しっかりとチェックしておきましょう!
上がり牌を自分で捨ててしまっている
最初のフリテンですが、上がり牌を自分で捨ててしまっている状態を指します。
上記の図のように、3と4の索子(ソーズ)待ちまで持ってきているのはいいものの、自分の捨て牌にはすでに4索子がある状態がフリテンです。この場合は4索子はもちろん、3索子でも上がれません。
初心者にはありがちな内容ですが、そのときツモしてきた牌を必要ないと捨ててしまっても、最終的な上がりの形に必要だった、というパターンがあります。
捨牌のなかに待ち牌が存在する場合、ロンが宣言できなくなってしまうため、ゲーム序盤から上がりの形についてはイメージしながら立ち回るのがおすすめです。
解消法は待ち牌を変更するかツモを狙うこと!
上がり牌を捨ててしまったフリテンの解消法は、「待ち牌を変更する」か「ツモ狙い」となります。
記事の最初でも説明したとおり、フリテンは「ロンが宣言できない」状態なので、もちろんツモ上がりは可能です。
また、待ち牌を捨牌にないものへ変えればもちろんロンが宣言できるようになります。
狙っている上がりの形から、どちらに移行するのか考えて立ち回ってみましょう。
リーチの後上がり牌を見落としている
次のフリテンですが、リーチ宣言の後上がり牌を見落としてしまっている状態を指します。
これも初心者には多く、もう少しで上がれる!とリーチしたのはよいものの、その後ほかのプレイヤーが捨てた牌を見落としてしまいロン宣言を忘れてしまった、というパターンです。
上記の図で説明すると、リーチ後にほかのプレイヤーが3か4の索子を捨てても気づかなかったときにフリテンとなってしまいます。
上がりに必要な待ち牌が少なければ見逃すことはないですが、待ち牌が多いときは特に注意が必要です。
自分では見逃していないつもりでも、宣言したら実は見落としていた、ということも起きうるため、リーチ宣言のあとはどれが上がり牌なのかはすべて把握しておくようにしましょう。
解消法はないためツモで上がるしかない!
リーチ宣言の後、上がり牌を見逃してしまった場合は残念ながらフリテンを直接解消する方法がありません。
待ち牌を変更することも不可能なので、純粋にツモで上がるしか方法がない状態です。
リーチは強い立ち回りが可能ですが、意図せずフリテンになる可能性も秘めているため、冷静にゲームを見守りつつ上がりを狙っていくのがおすすめです。
同巡でのロンができない状態
最後のフリテンは、ほかのプレイヤーの捨て牌をロン宣言しなかった(見逃してしまった)とき、同巡(次の自分の順番が回ってくるまで)でのロンができない状態を指します。
上の図のように、対面が3索子を捨てたことに気づかず、次に下家が捨てた4索子でもロンできない状態が具体的な内容です。
ひとつ前のフリテンはリーチ状態で上がり牌を見逃したことが原因でしたが、こちらはリーチをしていない状態でのフリテンとなります。
上がり牌をほかのプレイヤーが捨てたのを見逃してしまい、その次のプレイヤーも同じ牌を捨てたとき、思わずロン!と宣言してしまいがちですが、フリテンになってしまうため注意しましょう。
解消法は一度山からツモり打牌すること
こちらのフリテンの解消法は非常に単純で、一度自分の番が回ってきて、山からツモり打牌すれば解消となります。
単純に一度自分の順番を終わらせてしまえばフリテンは解消されるため、その次のプレイヤーがまた上がり牌を捨てた場合はロン宣言が可能です。
うっかり上がり牌を見逃してしまっても焦らず、一度自分の順番をしっかりと終わらせることを念頭においておけば、解消はそこまで難しくありません。
フリテンになってしまうパターン
では、次にフリテンになってしまうパターンについてもチェックしていきましょう。
フリテンになってしまうパターンには大きくわけて、2つの原因があります。
ゲーム序盤に捨てた牌が影響してしまっているパターンや、上がりに繋がる牌が複数ある多面待ちを行っているパターンが、フリテンになりやすい状況といえます。
麻雀を始めたての初心者プレイヤーは特に、この2つのパターンをしっかりと意識しながらゲームを進めていくことをおすすめします。
それぞれのパターンの詳しい内容は下記で見てきます。
序盤に捨てた牌が影響する
フリテンの条件にも記載しましたが、上がり牌を自分で捨ててしまっている状態がフリテンの代表的な状況のひとつです。
もちろん序盤に捨ててしまった牌も条件に入っているため、最初の方に「これは必要ないな」と捨ててしまった牌が、最終的に上がりで必要だった、なんてことももちろん起きうるということです。
捨て牌を影響させないようにする立ち回り方としては、「序盤からどう上がるかを常に意識しておく」ことが重要です。
流れに任せる方法を取らず、どの形で上がるのを目指すのかを考えながら打牌していくことで、捨て牌が上がりに影響する心配も少なくなっていくでしょう。
多面待ちを行っている状態
こちらもフリテンの条件にありますが、多面待ちを行っているとフリテンになりやすくなってしまいます。
ほかのプレイヤーが捨てた牌が上がり牌なのに、気づかずロンを宣言しなければフリテンになってしまう、というのは先ほど解説しましたが、この状況に陥ってしまいやすいのが多面待ちを行っている状態、といえます。
上がりに必要な牌がひとつなら、見逃してしまう可能性は極端に低くなりますが、2つ3つと待っていたらそのぶん見落としてしまう可能性も高くなります。
麻雀初心者だと特に多く、上がりの形を完璧にイメージしきれていないと見逃してしまいがちです。
どの牌が来たら上がりなのかを考えておくことや、経験を積んで自然と意識できるようになるのが、フリテン回避の近道です。
フリテンに気づかずロンを宣言するとペナルティが課せられる
フリテンになっていることに気づかずロン!と宣言して手牌を倒すと、「チョンボ」となりペナルティが課せられてしまいます。
チョンボはフリテン以外にも、さまざまな麻雀ルールの違反により課せられてしまうものなので注意しておきましょう。
チョンボになってしまうと、自分が親か子なのかによって、ほかのプレイヤーへ点数を支払う必要が出てしまいます。
自分の注意で防げることも多いので、うっかりチョンボにならないよう、フリテンはもちろん麻雀のルールには常に気を配っておくようにするのがよいでしょう。
麻雀におけるフリテンに関するよくある質問
最後に、麻雀におけるフリテンに関するよくある質問について紹介します。
- フリテンはルール上いいことではないので、よくある質問もフリテンに対する不安に関連するものが多く見受けられます。
フリテンと振聴は同じ意味なの?といった質問もあったため、こちらも解説していきます。
気になる質問は一度チェックしておくことで、フリテンに関する理解をより深めてみましょう。
フリテンはなぜダメなの?
今回の記事でもたくさん触れてきましたが、フリテンはロンで上がれなくなる行為なのでメリットがひとつもありません。
麻雀で上がれる手段を自らつぶしてしまうのは文字どおり自滅といっても過言ではないため、フリテンには極力ならないように立ち回るのが非常に大切です。
ですが、もちろん後からきちんと上がれることまで見越して、一旦フリテン状態になるというのは問題ありません。
最終的に狙っている上がりの形や点数などで立ち回りもすべて変わってくるので、イメージが問題なくできている中級者~の方なら問題ないといえるでしょう。
初心者はフリテン自体に気付いていなかった、というパターンも多く見受けられるので、慣れるまではひとまずフリテンを回避できるようにするのがおすすめです。
フリテンと振聴は同じ意味?
振聴はフリテンの漢字表記なので、同じ意味として捉えてしまって問題ありません。
送り仮名を付けて振り聴と記述されている場合もありますが、どれも同じ意味です。
どの表記でも特に違いはないので、自分で表記する際も好きなもので表記してしまってOKです。
フリテンになってしまったら上がれない?
フリテンになってしまったら上がれない!と勘違いしてしまう初心者プレイヤーも多く見受けられますが、フリテンになってしまったら「ロン」で上がれないというのが正しい認識です。
フリテン状態でも山札からツモで上がることはもちろん可能です。
特に、リーチを宣言したあとにフリテンになってしまった場合はツモでしか上がれないなど、フリテンがそもそも解消できない状況も存在しています。
そのほかのフリテンもすべてツモで上がれるという点は変わりません。
フリテン=上がれないという認識は間違いなので、ここでしっかり正しておきましょう。
まとめ|麻雀のフリテンはもちろんペナルティにも注意して立ち回ろう
麻雀におけるフリテンは、陥ってしまうと上がりが制限されてしまう厄介な状況です。
ですが、3つの条件のうち2つのフリテンは特定の行動で解消できますし、どの条件も共通してツモ上がりは可能です。
フリテンになってしまっても焦らずに解消できるように動くか、ツモ狙いで動くかを見極めていくのが大切だといえます。
また、麻雀初心者のプレイヤーはどうしてもフリテンを見逃してしまうことがあるため、今回の記事でフリテンとはどういうものなのかを今一度理解しておくのがおすすめです。
フリテンに気づかず上がりを宣言してしまうと、チョンボとなってしまいペナルティを受けなければいけません。
麻雀のフリテンを理解し、より深い立ち回りができるようになりましょう。