麻雀における満貫とは?用語の意味や点数などを徹底解説

麻雀で和了になったとき、「満貫」という用語を見聞きすることがありますが、満貫は特定の条件で適用される和了です。
麻雀を打っていれば満貫は何度も出てくる言葉なので、覚えておくべき用語といってもよいでしょう。
今回の記事では、麻雀における満貫について細かく解説します。
満貫になる条件や、満貫にも種類があること、満貫を作るためのコツなどを紹介!
麻雀には欠かせない要素なので、満貫についてはぜひおさえておきましょう。
本記事では、
- ・麻雀における満貫とは
- ・満貫の条件や点数
- ・満貫を狙いやすくなるコツ
などについて解説するのでぜひ最後までお付き合いください。
満貫とは一定翻を越えたら適用される和了を指す
満貫とは特定の役を指しているわけではなく、基本的に「5翻」の和了時に獲得可能な点数に対して呼ばれるものです。
満貫の大まかな特徴としては以下のとおりです。
・親12,000点・子8,000点で満貫となる
・5翻以上なら点数計算を必要としないのが満貫
- 特定の点数になると満貫になることや、点数計算がそもそもシンプルになるのが満貫の特徴です。
- 特徴を覚えておけば今後の対戦で役立ちますので、満貫についてしっかりみていきましょう。
親12,000点・子8,000点で満貫となる
満貫は親の場合12,000点、子の場合は8,000点の点数を獲得できます。
それぞれの点数の内容は以下のとおりです。
親 | ロン:12,000点 ツモ:4,000点オール |
子 | ロン:8,000点 ツモ:親4,000点/子2,000点 |
5翻以上で点数計算が必要なくなるのが満貫
麻雀において、点数は符と翻で計算するのが基本なのは、知ってる方がほとんどです。
点数計算時に1翻増えればほぼ2倍の点数を獲得できるのですが、この計算のままだと翻が高くなればなるほど点数のインフレが生まれてしまい、点数と揃えるまでの苦労が見合わなくなってしまうことも。
そういった部分を補うために、「一定の翻を越えたら一律同じ点数にする」として使われるようになったのが満貫となります。
満貫は最大4倍まで増える
麻雀における満貫は、なんと最大4倍まで点数が増えるようになっています。
もともと満貫には1種類しかありませんでしたが、「跳満」や「倍満」といった、満貫より上の点数が獲得可能な用語が使われています。
種類 | 条件 | 点数(親) | 点数(子) |
満貫 | 5翻 | 12,000点 | 8,000点 |
跳満 | 6~7翻 | 18,000点 | 12,000点 |
倍満 | 8~10翻 | 24,000点 | 16,000点 |
三倍満 | 11翻以上 | 36,000点 | 24,000点 |
役満 | 該当する役 | 48,000点 | 32,000点 |
最高得点は一番下の役満であり、点数はなんと4倍!
4倍になることから「4倍満」とも呼ばれています。
麻雀における満貫の作り方|「立直」や「ドラ」を意識!
麻雀において、満貫を狙いたい!という方も多いですが、意識するのは下記の2点です。
・立直
・ドラ
満貫を作るには翻数を増やして5翻以上にするのが基本です。
その際に立直を使用したり、ドラを手牌に組み込んだりして翻数を増やすのは有効な手だといえます。
効率的に満貫を狙いに行くためにも、参考にしてみてください。
立直で翻数が増える
満貫を狙いに行くうえでおすすめなのが、立直をかけることです。
立直は宣言するだけで1翻加算され、条件も門前であることだけなので非常に成立させやすい役です。
立直をかけて和了まで持っていけば「裏ドラ」もめくれるので、さらに翻数を上げるチャンスも。
立直は麻雀においてよく狙う役ではありますが、満貫を成立させるためにも有用なので活用してみましょう。
ドラを構成すれば翻が加算される
満貫を成立させるための簡単なコツは「ドラ」を含めて役を狙うことです。
ドラは持っているだけで和了の際に1枚1翻加算されるという、非常にうれしい効果を持っています。
ドラさえ含めれば格段に満貫を狙いやすくなるので、配牌の際にドラが回ってきていればなるべく温存したり、ドラを含められそうな牌を持っていれば上手く順子になるように構成したりと、狙えるパターンはいくつかあります。
ドラを含めることはもっとも簡単に翻数を上げる手段でもあるので、積極的にドラを構成してみましょう。
満貫に関する特殊ルール2つ
満貫には一部、ローカルルールが採用されています。
今回は「切り上げ満貫」と「流し満貫」の2つを紹介します。
どちらも満貫ではありますが、発生する条件が特殊となっています。
特に「流し満貫」は狙って行えるものではありませんが、覚えておいて損はないのでみていきましょう。
切り上げ満貫
切り上げ満貫は、3翻60符のときと4翻30符のときに採用されることのある満貫です。
3翻60符も4翻30符も、「親11,600点子7,700点」なのは共通です。
点数で何となくおわかりいただけると感じますが、ほとんど満貫に近い点数となっています。
こういった場合に「切り上げして満貫にしてもいいのでは?」という意見や考えから生まれたのが、切り上げ満貫です。
雀荘によって採用されているかどうかが異なり、基本的にフリーの雀荘では採用されていることが多くなっています。
逆にネット麻雀では切り上げ満貫を採用していないケースも多いようです。
流し満貫
かなり特殊な満貫として、流局時に発生する「流し満貫」もあります。
流し満貫の簡単な条件は下記のとおりです。
・流局
・捨て牌が一回も鳴かれていない
・捨て牌が全て1or9牌、字牌のみ
・四槓流れ・四人立直が発生していない
上記の条件がすべて満たされれば流し満貫が成立します。
成立した場合はツモとおなじく、他のプレイヤーからの支払いとなります。
手牌に縛りはなく、どのような形でも問題ありません。
流し満貫の発生率はなんと0.03%ほどといわれていることもあり、かなり難易度は高いです。
狙って流し満貫にできることはほとんどありえませんが、流局になったときに不意打ち可能なロマンあふれるルールであることは確かです。
麻雀の満貫に関するよくある質問
最後に麻雀における満貫について、よくある質問にお答えします。
なぜ満貫というルールが生まれたのか、満貫は5翻でなこればいけないのか、満貫になる確率といった疑問点を解説します。
気になるものがあれば、チェックしてみてください。
麻雀の満貫はなぜ存在するの?
記事の前半部分でも触れていますが、満貫が生まれた理由は点数計算が必要なくなる点や、点数のインフレ緩和のためです。
満貫は基本5翻以上で成立しますが、翻数が増えるたびに点数計算が必要になる労力や、実際に獲得可能な点数に釣り合いが取れなくなるため、満貫が生まれました。
点数の計算も必要なくなり、跳満や倍満などさらに点数を伸ばすことも可能になっています。
満貫のおかげで労力も減り、高得点も狙えるので今の麻雀にはなくてはならないルールだといえるでしょう。
満貫は4翻だと作れないの?
切り上げ満貫でも触れていますが、満貫は4翻でも作れたり、場合によっては3翻でも作れます。
一部の例を掲載しますので、参考にしてみてください。
3翻70符でも満貫になる
満貫は実は3翻でも確定になることがあり、70符からは満貫が成立します。
一例となりますが、以下が3翻70符で満貫確定です。
- 基本符+么九牌の暗槓+門前ロン
- 基本符+ツモ+么九牌の暗刻
- 基本符+立直+ドラ+役牌の暗槓
- 基本符+立直+三色同順
上記のように么九牌の暗槓があれば、3翻でもほぼ満貫が確定するといってよいでしょう。
4翻40符も満貫確定
4翻40符でも、満貫が確定します。
ツモ和了か門前ロン和了かで条件が異なりますので、一部を紹介します。
和了の種類 | 条件 |
ツモ和了 | 面子、雀頭、待ちのどれかで10符加算すること 例) ・么九牌の明槓 ・中張牌の明槓と中張牌の明刻 |
門前ロン和了 | ・待ちの形が両面以外 ・雀頭に役牌を使う ・面子にあるのが刻子もしくは槓子が1種類以上 |
麻雀で満貫になる確率はどのくらい?
麻雀における満貫以上が確定する確率はおおよそ16〜17%あるといわれています。
ですが、卓の状況やレベルによっても大きく左右されるため、具体的な確率については不明瞭な部分が多いともいえるでしょう。
麻雀は実力も必要なゲームでもありますので、確率に頼らずにうまく立ち回って満貫を狙っていければよいといえます。
まとめ|満貫は高打点の和了となるので狙っていこう
麻雀における満貫は高打点を得られる和了です。
子なら8,000点、親なら12,000点が最低でも確定するので、相手と大きな点差をつけることが可能となります。
また、満貫は跳満や倍満と4段階にわけて点数が倍になっていく特徴もあるため、さらに高得点を狙うことも十分に視野に入ってきます。
毎回満貫を狙うのは難しく、得策とはなりませんが、高得点であがるためには必要な上がり方であるのは確かです。
立直やドラを活かしつつ、満貫が狙えるようにぜひ立ち回ってみてくださいね。